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県民と県人の意味の違いは?

県民と県人の意味の違いは?

ときどき、「山梨県民」と言ったり、「山梨県人」と言ったりすることがあり、意味に何か違いがあるのだろうか、と調べてみたら、やはり「県民」と「県人」には多少の違いがありました。

県民 : その県に住んでいるひと。

県人 : その県に住所のあるひと。その県の出身者。

一応、同じ意味もありますが、県人の場合は、その県の出身者のニュアンスのほうが強いようです。

たとえば、出身が違う県でも今山梨県に住んでいれば「山梨県民」ですが、「山梨県人」と言うと、山梨出身で、ある程度その地で育ち、その地の文化が染み付いたひとのことを言うのでしょう。

確かに「関西人」というのも、「関西の住民」と言うのとはまた違い、はっきりとした条件の定義づけはできませんが、ふんわりと(そして当人たちは誇りを持って)括ることのできる「何か」があるような気もします。

一般的に、県民性という言い方はあり、県人性という言い方をすることはありませんが、むしろ、「県民」より「県人」という言い方のほうが気質や文化性と結びついているのかもしれません。


いずれにせよ、それほど綿密にはしなかったとしても、単純な意味として、住んでいるひとは「県民」、出身者は「県人」と言えそうです。

よく「県人会(けんじんかい)」と言いますが、これも東京などに住んでいる県の出身者が集まるから、県民会ではなく県人会となるのでしょう。

また「県人」と同じニュアンスで、「道人」という言葉があるか調べると、「北海道人会」というのはありました。

一方、「府」や「都」については、「京都府人会」や「東京都人会」というものが多少はありますが、だいぶ少ないように思います。

これは、都の出身者が、地方に移住する、ということがそれほど多くないからかもしれません。都は、地方出身者が集まってくる場所なので仲間を募るために県人会は作られますが、東京都出身者が地方に散らばり、都人を募る、というケースがたぶん少ないゆえなのでしょう。

むしろ、こういうときは、「東京人」「大阪人」「京都人」などと言った言い方をする気もします。

ちなみに、藩の時代の呼び名の場合、長州人、土佐人、甲州人など、「◯◯人気質」と言うことが多いような気がします(「甲州民」というのは聞いたことがありません)。

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