甲州弁「だっちもねえこんいっちょし」の意味
山梨の方言である甲州弁で、とても有名なフレーズに、「だっちもねえこんいっちょし」があります。
この「だっちもねえこんいっちょし」、非常に有名な方言なのですが、正直山梨の身近な人たちで使っている場面を見たことがありません。
それでは、一体なぜ有名なのかと言うと、1995年に甲州弁をモチーフに原田喜照さんが歌ったラップ曲のタイトルが、『だっちもねえこんいっちょし』だったのです。
この曲は、最近ではstillichimiyaがカバーしているのですが、こちらもとても格好いい曲です。
この「だっちもねえこんいっちょし」の意味は、どういったものか、以下、分かりやすく解説したいと思います。
そもそも、これはいくつかの言葉が一つになっている状態です。
まず、「だっちもねえ」というのは、「しょうもない」「くだらない」といった意味です。
次に、「こん」は、「こと」を指します。
そして、「いっちょし」は「言うなよ」を意味します(「〜ちょ」は、語尾につくことで否定形の言葉になります)。
まとめると、「だっちもねえこんいっちょし」とは、「しょうもないことを言うなよ」「くだらないことを言うなよ」という意味になります。
ただ、先ほども書いたように、山梨に生まれ育って、日常で誰かが、「だっちもねえこんいっちょし」と言っている光景に出会ったことはありません。